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スズキのFF車のリアハブキャップとロックナットをキレイに脱着したい
2021年7月17日こだわり整備

 

 

2021年7月現在、現行車ではこのタイプのリアハブはとっくの昔に廃止されていますが、市場にはまだまだこのリアハブ仕様の車両が多いですよね。
今更感が半端ないですが、今は亡きスズキのFF車のリアハブキャップ&ハブロックナットの脱着要領を、この記事にてアーカイブします。

まずはハブキャップの外し方。
若干浮かせるためのアタックをかまします。
愛用しているのはANEXの9155貫通タイプスクレーパー
長すぎないサイズ感で肉厚が絶妙かつ適度な先端の角度で、1発軽く叩くだけでキャップが浮き上がります。
対称位置の2箇所を浮き上がらせます。

お次はKTCのハブキャッププライヤー
スクレーパーで浮き上がらせたところへ爪を潜り込ませてハブキャップを外します。
二つの工具を使って二段回で外していて手間かと思われるかもしれませんが、これは「万が一部品を再利用しなければいけなくなってしまった時のためにあまり痛めずに外したいから」です。
そして再利用したとしても「次にバラす整備士に再利用している感を感じさせないため」です。
まあ、滅多に、いや基本的に再利用しませんけど、ね。

このハブキャッププライヤー、オイルエレメント外しとしても活用してくれるので、意外と汎用性があって重宝しています。

ハブキャップが外れたら、お次はハブロックナットです。
こちらも「キレイに外して再利用しても違和感無し」レベルで外していきます。
もちろん再利用しませんけど、ね。

使用するのはトヨタ純正SST、ロックナットのカシメ起こし(品番09930-00010)。

Snap-on(というかBluePoint)、KTC、そしてこのトヨタのSSTの三つを比較して、頂点に立ったのがトヨタのSSTでした。
YouTubeにて解説しているので、広告費を稼ぐためにぜひ見てね!見ろよ!!クリックしろよ!!!
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トヨタ車用と言いつつも、スズキ車でも十分使える形状。
大きめのハンマーで数回殴ればカシメがキレイに起き上がります。

こんな感じに。
カシメ跡は残りますが、ハブロックナットが良さげに円を取り戻してますよね。

このカシメを起こした状態でハブロックナットを外せば、スピンドルの切り欠き部を傷つけずに外せます
残念ながら撮影に使用した車両は、過去にすでにカシメを起こさずにハブロックナットを何度も外しているので、スピンドルの切り欠き部が痛んでおります。
痛んでいても痛んでいなくても、走行には全く関係ありませんけど。
痛ませずに外せるなら、痛ませない方が絶対に良いと思いませんか?

で、この時点ではまだドラムを外しません。
下の写真に気になる部分ありませんか?

ドラムとホイールが密着するハブの表面の汚れ、私、気になります!
先ほど登場したANEXの貫通スクレーパーで、ハブ表面をスリスリしていきます。

スリスリスリスリ・・・・
ほら、こんなにゴッソリと汚れが取れました!

ハブ表面はスッキリしましたが、まだ、僕には納得行かない部分があります。

ここ!
ハブキャップのシールの残りカス!
私、気になります!!!
っていうか、この残りカスが残った状態で新たなキャップを装着すると、振動等で外れてしまう原因になってしまう様な気がしてなりません。
ここの清掃は無駄な事ではなく、将来的に発生してしまいそうな事象を防ぐ事に繋がる、そう信じています。

ここの部位の清掃に使うのはこちら。
ある意味、自作工具ですね。
ノコ刃を削って研いであるものです。

刃物の研ぎ方はこちらの記事で解説していますが、この記事の研ぎ方を応用してもらえれば、上の写真のものが作成できます。

刃の部分を内面に並行に角度をつけて当てて、スリスリと残ったシールを剥がしていく感じです。

テーパー部も忘れずに。

めっちゃキレイになりました。

ここまで地肌を出しておくと気持ちいい。

 

ここからは折返し。
ドラムのメンテナンスは省略しますよ。
ドラムを装着し、スピンドルに新品ののハブナットを装着、規定トルクで締め付け。

ここでナットを締め付けるためのオススメのトルクレンチ。
東日のQL280N-1/2
よくあるホイールナット締め付け用のトルクレンチだと、けっこう体重を乗せないといけないですよね。
このちょっと長い東日のトルクレンチなら、テコの原理でほんの少し体重を乗せてあげるだけですぐに締まります。
締まる瞬間、ギリギリの力加減状態より、余裕の力加減状態の方が絶対に安心です。

規定トルクで締め付けできたら、お次はカシメ。
カシメ起こし同様、専用の潰すやつを使います。
自分が使用しているのは貫通タイプのマイナスドライバー。
メーカーは不明。
整備学生時代、学校から有料で支給された工具。

重要なのは先端。
新車時に打ち込まれているくらいの幅に削って調整してあります。
新車時と同じような感じになってると、気分よくないですか?

リアだけではなく、フロントのドライブシャフトを脱着するときも、ハブナットのカシメ具合が最初と同じ様にしたくなるのと、同じだと思うのです。
以下写真は、スズキのFF車のフロント側のハブナットの新車時のカシメ具合です。

では殴ります。

オラァ!!!(jojo第三部の空条承太郎のスタンドのスタープラチナ風に)

いい感じ!
でもちょっと潰しすぎたかな。
リアの新車状態の写真や記憶が無いんですけど、ちょっと幅が広いかも・・・
まあ、良しとして欲しい。
お願いします。

最後はハブキャップ装着。
ハブキャップは特に、すっごく重要。
ハブキャップは純正部品があったり社外品があったりします。
個人的におすすめなのが、オオノのシール付きタイプ(以下写真の一番左)。

オオノ製品はシールが角部に集中する様に塗られているのが特徴。
一番上のがオオノ。
その下の真ん中がスズキ純正部品のシール有りタイプ。
その下がスズキ純正部品のシールなしタイプ。

オオノは均一に綺麗に塗られているのに対して、スズキ純正部品はマダラでしかも気泡的なのもチラホラ。
純正部品はどちらかというと角部は少なめですし。

そんな感じで、ナリタオートのナリタ的に、個人的にオススメするのはオオノのシール付きタイプのHC-5010

そんなハブキャップをいよいよ打ち込みます。
打ち込むための工具はこちら、KTCのAS331

べ、別にこれじゃなくても良いんだからね!
という意味ではないけど、過去にこれに似た物でハブキャップをハメる内容をYouTubeに投稿していました。

つまりは専用工具じゃなくて、ハブベアリングの残骸でもいいよという話なんですけど。
結論からいえばわざわざ用意するよりも、この工具をさっさと買ってしまった方が便利です。

で、叩くハンマーが大問題!!!
ハンマーは鉄のものではなく、銅ハンマーを使った方がいいです!
絶対に!
なぜかというと、鉄等のハンマーではハブベアリング圧入ツールを潰してしまうから!
銅ハンマーは叩く対象物を傷つけにくいのです!
銅ハンマーを多用しましょう!

銅ハンマーの良さについては以下 YouTube動画にて解説させてもらっています!

ハブキャップが綺麗にハマりました!
これで次回以降の整備が楽になります!
こんな感じで、スズキ車のリアハブのキャップとロックナットは、キレイに外してキレイに取り付けてあげたいですよね!

 

 

以上、キレイに外してキレイに装着、したいですよね!
ハブアナイスデイ!
ハブだけに!