- 東京モーターショー2017に行ってきた
- 2017年10月28日イベントレポート
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成田です。
東京モーターショー2017のプレビューデーに行ってきました。
高校生の時から、なるべく欠かさずモーターショーを見に行っています。
今でこそ車の仕事に携わる人間として必須参加イベントだと思っていますが、初めて行った時はそりゃもうワクワクしかありませんでした。
記念すべき自分の初のモーターショーのいちばん鮮明に残っている記憶は、いち部品企業のステップモーターの展示です。
高校生時代、自分は省エネカーを製作するドマイナーでモテない部活「自動車部」に所属していて、より燃費のいいエンジンを作る事しか考えていませんでした。
自動車部はこんな車両を作っている(過去の写真が無いから今の自動車部の写真)
授業中も、休みの日も、他にすることがない冴えない男子高校生(童貞)だったので、そりゃもう四六時中エンジンと女の子の事で頭がいっぱいで、エンジンの本を読んだり、XXXサイトを見たり、自分のバイクのエンジンのオーバーホールをして知識と経験を貯めていました。
省エネカーのエンジンはカブのエンジンをベースにカスタマイズして使用していましたが、当時はまだ点火タイミングが固定で、可変点火タイミングをどうやったらエンジンに搭載する事ができるのか、必死に考えていました。
構造を理解できても、自動車と同等のものを搭載するには部費という限られた予算の中では到底・・・
当時、カーボンモノコックフレームに見た目からしてさっぱり分からない超省エネエンジンで参戦していた毎年優勝あたりまえの東海大翔洋という高校は部費がどうなっているのか、うらやましくてたまりませんでした。
そんな中、モーターショーに足を運んで見つけた360℃を正確に検出する事ができる小型センサーでした。
ステップモーターの応用版みたいな感じで説明を受けた気がします。
なんにせよ、「それをカムシャフトにくっつければ最高!」と、自分が求めていた答えがみつかった事に表現しようのない感動をおぼえました。
しかし時すでに遅しで、モーターショーの翌週くらいには高校生最後の大会で、それが終われば部活とはお別れであり、その小型センサーの事はすぐに忘れなければなりませんでした。
話が思いっきりそれましたが、その経験のせいか、モーターショーでは必ずサプライヤーのブースを見るのが楽しみなのです。
むしろ、華やかな自動車メーカーのコンセプトカーや現行車の展示は全く興味が持てません。
ひねくれてるんでしょうか。変わり者アピールをしたいだけなんでしょうか。
というわけで、
この記事には車両の写真はありません。
あしからず。
ちなみに、人混みが大嫌いなので空いていそうなプレビューデーを選んで正解でした。
今まででいちばん気持ちよく会場を歩けました。
でも混んでる一般公開日でもコミケと比べたら比較にすらならないので、今の自分なら一般公開日でも良かったのかもしれないと思いました。
ってことは人混み嫌いじゃないですね。きっと。
入場し、早速見つけたミツバのアルファホーン。
モーターショーじゃなくても見れるけど。
もうこれが大好き。
「アルファホーン付けて」って言われたら、絶対これつける。
そんなミツバさんは、ホーン以外にもいろいろ作ってたんだなと知れたのが良かった。
電動サイドブレーキのモーター。
オイル(だったかな?)ポンプ。
次にメーカー名は忘れてしまったが、何箇所かでスイッチの展示があって大興奮。
単純にスイッチと言っても、ものすごく重要な部品。
押せば端子が接続されて電気が流れればいいというものじゃなく、
・大きさ
・反力(押し込む時に必要になる力)
・ストローク(スイッチがONになるまでの距離)
・押し込みきった時の「カチッ」という音
・押した感
等など、大衆車と高級車で差をつけたり、各メーカー、車種に合わせた味付けがあったり、更にはお国柄で好まれる傾向があったりと、説明要因としてブースに立たれていた技術者さんの愛のこもったお話を聞けて嬉しかった。
_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> スイッチの数は技術者の愛の数 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄次に行きます。
タイヤはやっぱりBRIDGESTONE。
愛車にも給料全て注ぎ込んで買ったREGNO。
なんかカタログのページのように見えますが、タイヤは本物ですよ。
ここでも技術者さんをひっ捕まえて、自分のBSへの愛について、熱く、そりゃもう気持ち悪いくらいに熱く語りました。
最後に「たぶん、友達が働いてるから好きなだけかもしれません」と言ったら、表情が普通になりました。
言って良いことと悪いことってありますね。
そして見つけましたスズキさん。
スズキで働く友達から、「今度出るクロスビーの写真撮ってきて」って言われていたのでパシャリ。
なんだ、ただのハスラーがでかっくなったやつじゃないか。(すいません、車の写真ありました)
関係ないけど、今回、唯一撮影したキャンギャルさんです。
キャンギャルさんはみなさんステキで可愛くてエロくてあわよくばツーショットを撮りたいなんて思ってみたり。
しかしこんな下心の塊の自分なんかが目を合わせるなんてもってのほかです。
遠くから見て、心の中で鼻血を出してました。
この記事を書き終わったら、キャンギャルまとめサイトを見に行ってきます。
クロスビー、良い車です(テキトー)。
走行中にナビを◯◯ようにするのに御用達のデータシステムさん。
ミラーとバックモニター映像を切り替えるミラー。
うーん、欲しいような、でもこんなの今更感も。
そして重要なのがこちら!
ネジ!
ネジ!!
ネジ!!!
はい、僕はネジフェチです。
最近、締ケツ(結)ネジと送りネジという言葉というか概念を尻(知り)、ネジの奥深さ♂に感動しました。
興奮しすぎてネジコーナーでイきかけてしまいました。お恥ずかしい。
このキレイな手は大きさの対比用です。
こちら、イワタボルトさんがこれから売り出していこうというFFボルト。
このボルトの将来性について力説して頂き、興奮して2個頂きました。
大切に自分のデスクのキーボードの横に置いてあります。
来月には行方不明になると思いますが。
ちょっと歩くと曙ブレーキさんが。
ブレーキ関連ではトキコブースにイキたかったのですが、何年か前に日立オートモティブさんに買収されてたみたいです。
片持ちシングルピストンキャリパーについて聞きたかったのですが、日立ブースはブレーキの展示なんか無かった。
なので曙ブレーキさんに、ブレーキの気になっていることを質問したいなと思いました。
しかし!!!
曙ブレーキさんにはイモムシしかいなかった。
風の谷のナウシカ 劇場版第二弾!
逆襲のメタルオウム
腐海、なめんなよ。
いや、ほんと、こちらも。
突撃かましてきそう。
焼き払え!って撃った光線なんか弾かれそう。
そんな事はさておき、これはどうも欧州車のSUVのお足元に閉じ込められているそうです。
ポルポルのカイエンちゃんの中かな?(真相は不明)
こちら、アルミドラムです。
TPR株式会社さんです。
シリンダーライナーの技術を応用しているそうで、とても軽くて最高です。
自分のような非力な整備士には、ドラムの脱着だけでヒーヒー言って弱音を吐いています。
夜に女の子にヒーヒー言わせたいですけどね。
これから各自動車メーカーへ売り込むとおっしゃってましたが、
そんなことよりアフターパーツとして、レーシングパーツとして売り出してほしい!と伝えてきました。
発売されたら買います!
でも僕の車は4輪ディスク車だからやっぱり買わないかも!
で、こちらもめちゃくちゃ気になった部品の「電動ターボ」
コンチネンタルオートモーティブさんの開発商品。
取り回し自由!ブースト設定自由!立ち上がり早い!
僕のアソコみたいですばらしいですね。
国内で採用されてる車両は無いとの事。
欧州車には採用されてる車があるのだろうか?
担当者さんはそこまでは知らなかったみたいでした。
こちらもぜひポン付けターボ的なアフターパーツとして売り出して欲しいと熱弁しましたが、コンピューターやセンサーの追加等が必要で、手頃な価格でポン付けできるわけがないと、わかりやすい理由で無理と言われました。
ちなみにこちらがスペック表。
日本語と猫語しからわからない僕には読めません。
そしてその他にも興奮する部品がいっぱいでした。
写真付き感想等は以上です。
モーターショーは自動車メーカーのコンセプトカーが目立ちがちですが、自動車はほんの小さなネジ一本とか、そういう部品の集合体であって、それらひとつでも欠けると自動車として成立しなくなります。
自分はそういう細かい部品、1点1点にこそ魅力があると思います。
その部品が開発されたからこそ自動車が進化できたわけであり、これからも進化し続けるわけです。
完成された自動車について語られるのも素晴らしいですが、細かい部品の開発経緯、苦労話、製作工程等、目に見えない、世に語られない世界が、まだまだいっぱいあるという素晴らしいお話をたくさん聞かせて頂きました。
こんな地方のいち整備士にお話を伺わせて下さったスタッフさんに、心から感謝します。
ちなみに前日は東京の友達の家に泊めてもらい、普段飲まないワインでシャレオツな自分を演出し、Instagramに投稿して東京行ったんだぜ俺的な感じに調子に乗ってました。
次回、2年後のモーターショーが早くも楽しみです。