- 【チェックシート配布】オイル交換と同時にできる事
- 2018年6月25日こだわり整備
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ナリタオートではオイル交換時、ライトの点灯確認やタイヤの空気圧点検はもちろん、ブレーキオイルや冷却水の量、バッテリーの状態等、ついでに診れる部分をチェックシートを使って確認し、記録しています。
この記事ではその内容と、使用しているチェックシートを無料配布させていただきます。
(配布用に加工してあるので、実際に使っているものとは少し違いますが)ファイルサイズはA4で、バインダーに挟み、ボールペン等で記載する感じで使う事を想定しています。
更に、リフトを完備されている工場で、整備士さんが使用する事を前提にしています。
下の方にチェックの仕方等を説明していますので、そちらもご確認ください。
ぜひ、活用して頂けたら幸いです。
↓↓↓↓↓ チェックシートダウンロード ↓↓↓↓↓
(エクセルにある程度互換するファイル形式です)
↑↑↑↑↑ チェックシートダウンロード ↑↑↑↑↑
無加工で使用される場合はPDFファイルがオススメ。
自社向けに加工したい方はODSファイルがオススメです。
(エクセルがあまり好きではないのでフリーソフトのリブレオフィスで作成したデータです)YouTube動画でも説明させてもらってます
室内点検
まずは室内点検です。
車両入庫後、リフトに移動させ、降りる前に点検する感じです。
右のマスにOKならレ点、ダメなら☓、要注意なら△という感じで記載していますが、記載される方のわかりやすいように書けばいいと思います。
ナリタオートでは最終的にスキャンして保管しているので、後々確認する事を前提にわかりやすく記載する事を意識しています。
ワイパー点検
・拭きムラ
ウォッシャー液を出し、ムラ無く拭けているかどうか。・ウォッシャー液の噴出
ウォッシャー液がちゃんと噴出しているかどうかの確認です。更にリヤワイパーも確認する事で、リヤのウォッシャー液の詰まりを予防できます。
チェックボックスのFがフロント、Rがリヤのチェック欄です。
ライトの点灯
基本的な点検ですが、ある程度年数が経っていたり走行している車両はポジション、テール、ブレーキ、それにナンバー灯が切れているかもしれません。
ライトの高さスイッチを0にする
このスイッチの意味、存在すら知らないユーザーがかなりいると実感しています。
無積載状態で0からズレてしまっていると、夜間にヘッドライトが照らす範囲がかなり狭くなり、とても危険です。
このスイッチがある車両の10台に1台くらいの確率で0以外になってしまっている(経験談)ので、ズレていたら0に戻し、納車時にオーナーさんにスイッチの説明をしてあげると喜んでもらえると思います。
(意図的にズラしている可能性もあるので要注意)時計が合っているか
時計と言っても、
・メーター内
・ダッシュボード
・オーディオ、またはナビ(ナビはズレない)大きく分けてこの3種類があると思います。
キレイに5分10分進んでいる場合はわざとかもしれませんので要注意ですが、少しでも遅れている場合はズレているだけの可能性が高いです。
社外オーディオ等はスマホ等でその場で検索すればすぐに調整方法もわかるので、直しておいてあげると喜んでもらえるかもしれません。エンジンルーム点検
次にエンジンルームです。
エンジンオイル
・量
交換前にレベルゲージを確認して、量をチェックします。
あからさまに減っている場合は、オイル上がりやオイル下がり等、いろいろ不具合が考えられます。
(前回の交換が他社だった場合、テキトーだった可能性も考慮)・汚れ
使用期間が長すぎだったり、使用走行距離がオーバーしていたりするとかなり汚れていたりします。
入れるオイルを高耐久のものにするように提案したりする必要があります。・使用距離
前回の交換からどのくらい走られていたのか、使用した距離は入っているオイルの使用限界距離をオーバーしていないかどうか。
オーバーしていた場合は、もっと早くオイル交換をされるようアドバイスする必要があります。・使用期間
使用距離同様、前回の交換からどのくらい時間が経っているかどうか。
距離は乗ってなくても、1年以上経っていればオイルは劣化しています。
定期交換の必要性を伝えたいです。ブレーキオイル
基本的に車検毎に交換されるオイルなので、滅多に汚れている事もなければ、量が減っている事もないかもしれません。
量が明らからに減っていたら、いろいろな不具合が想定されます。冷却水
・量
暖気状態なのか、冷えている状態なのかを考慮しつつ、かなり減っている場合は漏れていたりするかもしれません。
冷間時、リザーブタンクのFULLラインに液面がピッタリとくるようにしておけば、減っているのかどうか、診ただけで即判断が出来るのでオススメです。↓↓↓↓↓・気泡
ラジエターアッパーホースをつまんで、エアが噛んでいないかの確認です。
ヘッドガスケットが逝っていたり、漏れがひどかったりする場合、つまむだけで危険かどうが判断できます。ベルト
・張り
緩んでいないかどうかの確認です。・亀裂
亀裂が少しなら次の車検で交換、ひどければすぐにでも預からせて下さいという流れになったりします。バッテリーの状態
診断機による点検です。
良否、要注意等の判定があると思います。
良否は○☓、要注意なら△と記載したりしています。タイヤ
・空気圧
1本だけ少なければパンクの可能性があります。・残り溝
少なければ交換提案をしたり、次の車検で要交換という感じでしたら、タイヤ交換の金額だけ伝えて、おおよその車検の予算を腹積もりをしてもらうのもいいかもしれません。オイル漏れ
この点検に入る前にリフトを上げます。
各部からオイル漏れ(冷却水含む)が無いか確認します。
ひどい漏れがあれば即入庫、にじみ等だったら次回点検時に整備と提案できます。ゴム部品の亀裂
こちらもオイル漏れ確認をしつつ、同時に確認できます。
亀裂ならば次回点検で要交換、破れていたら即入庫と、臨機応変に対応できたらいいかもしれません。ここまで点検したら、いよいよ交換作業に入ります。
エンジンオイル交換
入れる量の記入
左上の大きなマスに入れる量を記載します。
後々、請求金額を算出するのにも役立ちます。
自動車公論社さんのオイルデータハンドブックがあれば、適正量がすぐにわかりますのでオススメです。銘柄
使用したオイルの銘柄を記載します。
上に製品名、下に粘度等、自由に記載して下さい。
ナリタオートではよく使うオイル名を入力しておき、チェックするだけにしています。エレメント
同時交換ならチェック、無交換ならチェックしない、です。
ここまでは、エンジンルーム点検前に記入しておくといいかもしれません。
実際、自分は事前に記載しておいてます。そしてドレーンボルト外し、オイルを排出します。
ここからは左上の「ドレンパッキン交換」からスタートし、右下の「交換シール貼り付け」の順番に作業していきます。
ドレンパッキン交換
そのままですが、オイル排出中に待っているのももったいないので、ドレンパッキンを交換します。
エレメント締め付け
締め付け忘れを防止するために、あえてチェック項目にしてあります。
ドレーンボルト締め付け
上記同様、締め付け忘れ防止項目です。
ここでリフトを下ろします。
下ろしたらいちどエンジンをかけ、オイルを循環させ、エンジンを止めます。レベルゲージ確認
規定範囲内に油面があるかどうか。
基準値のオイル量を入れれば、基本的には規定範囲内のいちばん上にオイルレベルがくるはずです。メンテナンスリセット
まだまだ国産車にはメンテナンスリセットする必要のない車両は多いですが、これを忘れてしまうとお客様に不信感を与えてしまうことになります。
上の方で紹介させてもらったオイルデータハンドブックにはメンテナンスリセットが必要かどうか、更にリセット方法まで記載されてるので、とても重宝しています。交換シール貼り付け
交換シールを貼り、次回の交換時期を意識してもらいましょう。
前回の交換シールは剥がし、紙上の貼り付けスペースに貼っておきましょう。
シールの上にシールを貼るのはとてもダサいので、剥がす習慣付けにもなります。以上で作業内容が完了となりますが、何をやったのか記載しておく欄もあります。
作業内容
こちらは実施した作業を記載するところです。
作業完了したら右側のマスにレ点を記載します。
書く時間を省くために、基本的な作業は定型文として記載しておきました。
定型文以外の追加作業があった場合は記入して下さい。ちなみにナリタオートではウォッシャー液を必ず補充しています。
お客様情報
細かく説明する必要は無いと思うので少し省略させてもらいます。
お客様が待ってられなくて代車を出すことになった場合、貸し出した代車の車種を記載しておくと、あとあと役に立ったりします。
貸し出した日時、納車した日時も記載しておくと便利だと思います。整備士にお客様からの要望等を伝えるための欄も用意しました。
納車後確認事項
ここは各社によって全然変わってくる部分なので、空欄にしてあります。
ナリタオートでは「納品書作成」「請求書発行」「スキャン」等を設定していたりします。
おわりに
以上、オイル交換チェックシートについて説明させて頂きました。
オイル交換作業と同時に簡単にチェックできる部分をチェックしてあげるだけで、必要な整備を提案したり出来ます。
「オイル交換をしているだけなのに、細かいところまで診てくれている」という事がお客様に伝われば、安心感や信頼感に繋がり、そして会社の売上にも繋がります。ぜひ、活用して頂けたら嬉しいです。
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(エクセルにある程度互換するファイル形式です)
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無加工で使用される場合はPDFファイルがオススメ。
自社向けに加工したい方はODSファイルがオススメです。
(エクセルがあまり好きではないのでフリーソフトのリブレオフィスで作成したデータです)