- K6AエンジンのISCVの”正しい”清掃方法
- 2017年3月14日こだわり整備 キャラ記事
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ナリタさん!
スズキのパレット(MK21S)のISCVを掃除したんですけど、エンジンのアイドリングが基準値より低いままなんです。。。
プラグとエアーエレメントとバッテリーを新品に交換したし、エンジンオイルだって定期的に交換してきていた車なんですよ!
腑に落ちません!
何が原因なんでしょうか・・・
それは腑に落ちないよねぇ。
でもたぶん、アレの存在を忘れている。
アレ?
そう、アレ!
登場人物紹介
ナリタトミー ←本日不参加ミケちゃんムラマツさん ←本日不参加※この時点でまだナリタオートの日常を読んでないあなた!
先に読んできましょう!「いちいち文章読んでられっかよ!」というせっかちな人の為に!
動画で解説しました。こちらをご覧下さい。
最近発表されたスズキのリコール「エンジン停止不具合」(2016年3月発表)を受けた後にも同じ症状が出るみたいだし、いい機会だからK6Aエンジンの”正しい”ISCV清掃方法をおしえてあげよう!
スズキの
K6Aエンジンの
ISCVの正しい清掃方法
じゃあとりあえず、私がやった清掃内容を見て下さい。
清掃するパレットのエンジンルームです。
で、まずはエアクリーナーボックスの上側を外します。
あ、この記事を読んでいるあなた、自分でこの作業をしようと思っている場合、この部品の外し方がわからない時点でディーラー等のお店に依頼された方がいいですよ。
読者に対してよけいなお世話ですね。
エアクリーナーボックスがあると作業しづらいんですよね。
広くなったエンジンルームで、ISCVを外します。
でもそれ以前に、ISCVが何なのかわからない人もいるかもしれない。
その場合は更に自分でやらない方が・・・
このページにたどり着いているほとんどの人は検索で来てるんだから、そんな人がいるとは思えませんが。
で、取り外したISCVがこちら。
カプラが繋がっているので外します。
でも一応、そんな人の為にISCVが何なのか説明しておこうと思うんだ。
もう、うるさいから黙ってて下さい。
作業の邪魔!
わからない人はググればいいんですよ。
これが外れたISCVです。
マイナスドライバーで指しているあたりをアップにした写真がこちら。
これはかなり汚れているねぇ。
10万kmも走れば、こんなになってしまうんですよね。
で、コレを使って掃除します!
WAKO'S スロットルバルブクリーナー
お!これをチョイスするなんてさすがミケちゃん!
あたりまえじゃないですか!
ナリタオート自体、WAKO'Sのまわしもんなんですから!
スロットルまわりの汚れ落としはこれがいちばんです!
キレイになったISCVがこちら!
「服装がめっちゃダサくて髪もボサボサだった人が、身なり整えたら超イケメンだった!」ってくらい見違えるほどキレイになりましたよね!
例えが女の子らしいね。
ちなみに拭き取りに使ったウエスはこんなに汚れました!
きったねぇ!!!
で、最後にスロットル側も掃除します。
とまあ、ここまでやって組み付けたわけなんですけどね、それでも症状が良くならないんですよ。。。
なるほどなるほど。
実はK6AのISCVって、その部分だけじゃないんだよ。
え?
でも整備書にはこの部品がISCVって書いてあるじゃないですか。
そーなんだけど、ISCVの手前にもうひとつ部品があるんだよ。
つまりそこも掃除してあげなければいけないって事ね。
マジすか・・・
知らなかった・・・
ではその部品の清掃手順を!
エアクリーナーボックスが外れた状態から始めるね。
ダイレクトイグニッションのカバーを取る。
赤丸の4本を取れば外れる。
次にスロットルの手前にあるステーを外す。
赤丸の4本ね!
ってか、赤丸とか描かなくたって見ればわかりますよ。
いやー、自分でやりたい人の為にと思ってね。
さっきまで素人が作業するのは否定派みたな態度だったくせに。
そんな事は一言も言ってもないし思ってないぞ!
やはり自分で作業したいと思う人の為に、説明はきっちり書いた方が良いと思うんだよ!
はいはい。
次の説明お願いしますね。
では続きを。
さっきのステーが外れれば見えてくる!
こいつ!
こいつが犯人だ!
指汚い。
作業中なんだから仕方ないじゃないか。
とりあえずこいつを外そう。
下の+ネジを取ったら、六角レンチでグリグリすればスポッと出てくる。
で、中からこんな部品が出てくる。
※上記写真のOリングが「割れてしまった、紛失してしまった」という相談を多く頂き、ナリタオートのオンラインショップにて販売しています。
スズキ部品から単品ができなかったため、対応するOリングを探し出しました。
上の写真のいちばん右の部品、これがスロットル内に残っちゃうから、なんとかして取り出してね。
こんな感じで残っちゃうよ。
なんか顔みたーい!
かわいー!
そ、そうだね。
で、とにかくこの中に残っちゃう部品の汚れが故障の根源!
これをキレイにしよう!
それで一番重要なのが先端!
先端が軸になって回転するから、そこをとにかくキレイにしよう!
ってことは、受け側も掃除した方がいいってことですよね?
察しが良いね!
そのとおり!
ほら、この中も真っ黒・・・
指じゃ届かないから、細いドライバーにウエスを巻いて、内部にぶっ刺して、グリグリして掃除してあげよう。
あ、写真は撮り忘れちゃった。
大事なとこだろおい。
まあここまで出来れば写真なくてもわかるっしょ。
仕上げに全体をパーツクリーナーで洗ってあげて、高圧エアーで吹き飛ばしてあげれば完了!
これで元に戻せば完了ですね!
いやいや、プロの仕事はここからなのだよ・・・
なんですと・・・
ここまでバラしたんだから、他のとこもメンテナンスしておこう!
どこをですか?
スロットル清掃!
まあ、これはあまり意味は無いとは思うんだけど、汚れているよりはキレイな方がいいよね。
※電子制御スロットル車の場合は定期的なスロットル清掃はとても重要です
ほら、スロットルバルブのまわり、黒くなっちゃってるでしょ?
めっちゃ気になるじゃん?
掃除したいじゃん?
掃除するじゃん?
キレイになるじゃん!
快感じゃん!!!
自己満足ですね。
あともうひとつある!
何だと思う?
何だと思う?
うーん、わかんないですよー。
もう掃除するとこないですよね?
そうだね、これら以外に汚れている部分はないから掃除ではない。
何かと言うと、アクセルワイヤー!
アクセルワイヤーがどうしたんですか?
これは個人的な好みの問題なんだけど、アクセルワイヤーって、新車時からけっこう”遊び”があるんだよね。
そして乗れば乗るほどアクセルワイヤーは伸びちゃうから、スロットルまわりの掃除が必要になる頃にはかなりダルンダルンになっている。
だからアクセルワイヤーを張ってあげると、なんかアクセルレスポンスが良くなった気がするんだ!
気がするだけ!
まあ、張らないよりは張ってあげた方がいいでしょうって事で、アクセルワイヤーの張り調整もしてあげてるんだよ、俺は。
中には「アクセルワイヤーを勝手に張られちゃってこまっちゃったよ」って人がいるかもしれませんね。
さすがにそんな人はいない事をいのるよ。
じゃ、これでメンテナンスは完了だから、エンジンかけてみて。
キュルキュルキュル・・・ブルルルルーン
おおおー!!!
アイドリングが高い!!!
なんだこれは!
直った直った!
すごいだろ?
あの部品を掃除してあげるだけで全然違う。
あの部品、水温によって回転して流入空気量を調整しているみたいなんだよ。
あの軸の部分に汚れが溜まってしまうと動きが悪くなってしまうから、その調整の役割を果たせなくなってしまうってわけなんだね。
勉強になりましたー!!!
これからISCVを掃除するときはこの手順でよろしくね!
(ちなみにこの部品の汚れの事を知ったのは先週だったって事、さすがに言えないな・・・)
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