- ダイレクトイグニッションコイルは壊れない!?
- 2017年9月21日こだわり整備 キャラ記事
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※絶対に壊れないと言い切る内容ではなく”プラグの交換をしない事によって起因する故障が多い”という事を言いたい記事となっております
みんなちゅーもーく!
今日は大切なお話をするよー!
はーい!
みんなって、ナリタさんを除いてふたりしかいませんけどね。
登場人物紹介
ナリタミケちゃんトミー※この時点でまだナリタオートの日常を読んでないあなた!
先に読んできましょう!「いちいち文章読んでられっかよ!」というせっかちな人の為に!
動画で解説しました。こちらをご覧下さい。
でも話し忘れた部分も多いので、やっぱり読んでもらった方がいいかも。
で、今日は何なんですか?
今日はこの記事のタイトル通り「ダイレクトイグニッションコイルは壊れない」という事を説明したいんだ!
ちなみにこれがダイレクトイグニッションコイルだ。
ダイレクトイグニッションコイル
スパークプラグとはこの様に接続される
先生!
ダイレクトイグニッションコイル(以下DIC)とはなんぞや!
良い質問だトミー!
良い質問!?
車好きならDICくらい知っとけよ。
あ、一応質問しておいた方が、この記事の為になるかなぁって思って。
(実際、知らないけど)
この記事の為とか、わかってるじゃないかトミー!
ナリタさんによってトミーは調教済みだったわけですね。
とーにーかーく!
まずはDICについて説明するよ!
詳しくはDICのWikipediaを参照してくれ!
結局Wikipediaさんにまるなげするんかーい!
内部構造を説明しだすと長くなるし。
簡潔に説明すると、DICはスパークプラグに火花をバチッとさせる装置って事でOK。
DICはスパークプラグに火花をバチッとさせる装置なんですね!
よくわかりました!
聞いたセリフを復唱しただけじゃん。
こんな簡易的な説明で理解したつもりになっちゃったよ。
まあいいのいいの。
で、そのDICはナリタオートで年に5件くらい、故障による交換整備があるんだ。
それがどうかしたんですか?
その故障車両のほとんどは、”車検”以外の点検を受けていない車だったんだ。
さらにその車検も通すだけの車検、メンテナンスらしいメンテナンスを受けていない車だったんだ。
でもメンテナンス不足もなにも、DICはメンテナンスのしようが無いじゃないですか。
消耗品ではないし、目視チェックで故障しそうかどうかなんてチェックできませんもん。
ミケちゃんの言うとおり、DICはメンテナンスのしようが無い。
目視チェックでも故障してるかどうか判断ができないんだ。
じゃあどんな理由で故障するんですか?
スバリ、”スパークプラグがダメになるとDICもダメになる”。
これが故障原因だ。
最近のスパークプラグは点検を省略できる事になっているから、通すだけ車検をやっているようなところでは点検するはずがない。
だからスパークプラグを使用限界を超えて使用してしまい、火花を飛ばせなくなってしまう。
そして、結果的にDICが壊れてしまうんだ。
スパークプラグがダメになると
ダイレクトイグニッションコイルが壊れる
え、スパークプラグと連動して壊れちゃうんですか。
イミワカンナイ。
嘘くさい。詐欺師ナリタ。
真面目に話してるのに嘘くさい詐欺師だなんて・・・
ナリタさんはよく胡散臭いとかも言われてますもんね!
存在が胡散臭い詐欺師なんですかね。
まあ気を取り直して話を続けて下さい。
スパークプラグとDICの関係性とやらを。
怪しまれてる感じだけど、ちゃんと根拠はあるぞ。
まず、スパークプラグは消耗品であり、定期交換が必要な部品であること。これが前提条件ね。
で、スパークプラグが使用限界を越えると、火花をバチバチさせる事ができなくなってしまう。
この時、DICの内部で問題が発生する。
その問題とは!?
DICはスパークプラグに送り込む為の高圧の電気を自作するわけだが、その自作した高圧電気をスパークプラグに送っても、スパークプラグはダメで電気を通してくれない。
つまり、その高圧電気の行き先が無くなってしまう。
行き先の無くなってしまった高圧電気はどーなるんですか?
新しい通路を掘り出し、外へ出ようとする。
つまりリークってやつだ。
リーク・・・直訳は漏れる・・・
電気が漏れてしまうわけですね・・・
さらにもうひとつ。
もしくは、内部にある大事な回路に無理やり流れてしまい、自分で自分を壊してしまう。
自滅ってやつだ。
自分で自分を壊しちゃうんですね・・・
なんておバカさん・・・
最近のDICの回路図を見てくれ。
こんな感じに、コイル以外にトランジスタとかICチップとか、もうよくわかんないごちゃごちゃしたものが詰め込まれている。
最近のDICの回路図
ドライブ回路ってなんなんですかね?
電気がドライブしちゃう回路なのかな?
ミケちゃん、ドライブ回路もわかんないんですねー!
黙りなさい。
あんた、工業高校の電子機械科だったから知ってただけでしょ!
はい、すいません。
まあまあ、細かい内部回路のことは知らないままでいいと思うよ。
たぶん、最初のうちは保護回路もあるし行き場がなくて電気は消滅するんだろうけど、だんだん小さな逃げ道を掘り出し、最終的にはスパークプラグを通るよりも良い通り道を作ってリークしてしまったり、内部の保護回路を突き破って破壊しちゃったりするんだろうねぇ。
ってことは、実際に目で見て確認できるように穴が空いたり、内部が黒焦げになっていたりするんですか?
いや、実はその、目に見えるわけじゃないんだよ。
完全密閉されてるし・・・
それに実際、どう故障してるのかどうか、分解して調べたこともないから、あくまで憶測の話で・・・
憶測の話なんですね・・・
こういう大事な事は、ちゃんと裏通りしてから話さないといけませんよ。
テレビや雑誌のスクープだって、ちゃんとお金と時間がかかって裏取りしっかりしてるんですから。
気をつけまーす。
あ、でも故障原因はもうひとつあるんだ・・・
も、もうひとつあるんですか・・・!?
それは!?
裏取りできてるんですか!?
もうひとつはちゃんと裏取りできてるさ!
といっても、何件か故障を修理した事があるってだけなんだが。
そのもう一つの原因とは、オイル漏れだ!!!
え、オイル漏れなんて、DICの故障とどんな関係があるんですか?
多走行車や、低年式車(新車登録から10年以上経っている車)とかによくあるオイル漏れなんだけど、タペットカバーパッキンからオイルが漏れてしまってるのは見たことあるよね?
タペットカバーパッキンからのオイル漏れ
はい!漏れてたらちゃんと交換してますよー!
僕もエンジンルームを洗う時、オイル漏れしてる所は重点的に洗ってますよー!
(どこのオイル漏れかよくわんないけど)
そう、見える部分からのオイル漏れならいいんだけど、タペットカバーパッキンはプラグホール部分にも使用されているのはわかるね?
目に見える部分が漏れるより先に、目に見えないプラグホールの部分から漏れ始めてしまうケースもあるんだ。
つまり、プラグホール内にオイルが漏れて溜まってしまうと・・・!?
DICを抜き取ると少しオイルが付着している
拡大すると
プラグホール内をエアブローすると溜まったオイルが吹き出してくる
そゆこと!
漏れて満たされたオイルで漏電ししまって、なんだかんだで壊れてしまう。たぶん。
最近の故障事例で知ったんだけど、ダイハツの最近のDICには「イオン電流」を検知するための、さらに細かい回路が組み込まれていて、オイル漏れで壊れやすくなっているみたいなんだ。
まーた”たぶん”ですかい。
つまり、オイル漏れでどーやって壊れるのか原理がわかってないじゃないですか。裏取れよコラ。
まあ、自動車のハイテク化が進むにつれてDICの内部は繊細な回路になっていて、ちょっとした外的要因で壊れてしまうって事で理解しておきますね。
たぶん。
それにしても、目に見えないオイル漏れで壊れてしまうなんて、困っちゃいますね〜
自分の経験からの見解だから許してちょ。
従来のレジスタープラグなら点検毎にチェックしなきゃだから、同時に漏れの確認もできていたわけだけど、最近主流のイリジウムプラグは10万キロ毎交換だから、走行距離10万キロ近くならないと外して点検する事も無くなってしまったしな。
説明のセリフがいちいち長くなってきたんで、もう少し短めにお願いします!
理解しきれません!
そして”ゆるしてちょ”とかネタが古すぎます。
昭和生まれで夏休みはアラレちゃんがやってた世代だからゆるしてちょ。
上の方でも少し触れたけど、最近の車に採用されている「イリジウムプラグ」タイプの推奨交換時期は10万キロだから、1年点検や車検ではスパークプラグの目視チェックをはぶく事ができるんだ。
だから基本的にスパークプラグの交換時期がくるまでDICを外す事は無いんだ。
結局長くてアレですけど、なんとか理解できました!
じゃあナリタさん、どう対策してるんですか!?
ナリタオートの方針は「壊れる前に直す!」でしょ!?
いい質問だ(自画自賛)。
結論は簡単だ。
オイルが漏れ始めるのは早くて8万キロ、遅くて15万キロだ(ナリタオートの整備履歴からの統計)。
だから、あえてイリジウムタイプのスパークプラグの交換時期を8万キロと設定し、スパークプラグ交換と同時にタペットカバーパッキンを交換する。
(内部形状によってはプラグホール内にオイル漏れが発生しないタイプもあるのでその場合は交換しません)
これが対策だ!
漏れてしまう前に交換しておけば安心って事ですね。
だからいつもタペットカバーパッキンは漏れてもないのに、なんか交換するのが早すぎる気がしてたんですよ〜。
最初からそー言ってくれればいいのにー!
全ての部品の交換時期の理由について説明していたら、それこそ話が長くなってしまうからな。
ナリタさんはいつも話が長いので!
一応、気をつけてまーす。一応。
話が長くなる前にまとめちゃいましょ!
ダイレクトイグニッションが壊れてしまう原因は
・スパークプラグの使用限界超え
・オイル漏れ
この2つをちゃんと理解して、未然に防げば良いってわけですね!
そーいうこと!
これを守れば滅多なことがなければDICは壊れないZE!
おわり・・・え、オチ無し!?
このホームページの記事がキレイにまとめて終われると思ってるんですか!?
たまにはキレイにまとめて終わるのもいいじゃない!?
毎回オチ考えてたら大変だよ!?
こんな零細企業のちっぽけなHPの記事なんて、読んでくれる人は限られてるんだから、最後はちゃんとオチで笑いを誘って、他のページも読んでもらえるようにしておいた方がいいと思うんですよー。
トミーはいつからそんないろいろ分かってる風キャラになったの!?
ってか、このページのここまで読んでもらえてるだけもほんとありがたい事だよ!?
わかりました、じゃあ次の記事でちゃんとオチを用意してくださいね!
はーい(めんどくせー)。
この記事の続きは考えてあるから、そっちは最後はたぶん笑ってもらえるオチになるようがんばるよ。
この記事には続きがありますが、まだできてません。
※近日中に公開してリンクを貼ります
次回!
意外と知られていないスパークプラグの正しい交換時期